Track byWalm
僕らあの街から 出たことさえなかった 今は連なる星の下を歩いている 大袈裟な門をくぐった先 寒くて手に息吹きかけたなら 握りしめた土の匂いがして僕ら どこから来たのかも 思い出せる気がした 川の水は山を領つのではなく 終わりと始まりを 繋いでいるような気がした 導く声も届かぬ砂漠で 僕らは微笑み合えるさ それから そよぐ水の中 手も足も綺麗にして じっと火を焚いて また春を待っている どこからか通り雨の匂いがして 帰るべき場所も 思い出せるような気がした