怖いだろう 幻は消えていく 怖いだろう 固まりは溶けていく 吐く息が混ざり景色は濁っていく 窓ガラスは割れて風が吹いている そう雲の上には 振り返るような眼差しだけ さあ次へ行こう 滲み出すように生まれた場所へと ある朝が冷えて景色が変わって行く 木々は葉を広げ風を受けている 水を飲むことさえ忘れて 視界を失っていく やがて聞こえる そう雲の上には 振り返るような眼差しだけ さあ次へ行こう 滲み出すように生まれた場所へと そう手のひらには 目が醒めるような冷たさだけ また蕾が弾け 滲み出すように暖かな風が