空の匂いと 真昼の月を 淡い境界は 醒めた夢のようだ めまいと同時に 声の雨を浴びて 勿体ぶる 上の空にくちびるを 押し当て 手にしたものは なんでもなかった どうして ちゃんと できないの あなたが愛した いつかのわたし 通り過ぎてく 真昼の月みあげ あんなに嫌いな あなたの匂いは 今は遠くて 空には近すぎて 白い境界が ほどけていく景色 目をそらしながら それでも受け止めた きょうも ちゃんと できないよ あの時気にした 歪む笑顔に 少し不安と 期待していた事 本当のことは 誰も知らずに 今は許した そんな気がしてた 空の匂いを 誰も知らずに