ありふれた日々を愛していたんだ ありふれた日々の君を想うんだ 花瓶に咲いた花は どうやら枯れてしまったみたいだ 水をやらなすぎたかな それともあげすぎたのかな 花の育て方でさえ わからないほど不器用な僕に 君が泣いていた訳も わかるはずなかった 気づいた時には部屋には 君の荷物はなかった 広くなった部屋 落ちた花びら いまもそっと思い出す ふたりぼっちになってあの日僕ら 笑いあって ひとりぼっちの悲しみを育てていた いつか思い出して苦しくなるような 思い出を 育てて笑っていた 背伸びして選んだプレゼントや 身の丈に合わない服 嫌われることに怯え過ぎて 気づいたら無くしてしまった ふたりぼっちになってあの日僕ら 笑いあって ひとりぼっちの悲しみを育てていた いつか思い出して苦しくなるような 思い出を 育てて笑っていた 大事にしすぎて失くしてしまうほど 愛していたんだ 愛していたんだ また春になって また花は咲いて また僕は歩く 新しい日々を