夕凪の中でゆっくり踊るボルカ あの蝋燭に灯を灯してあなたが帰る のを待っている まだ波打ち際でゆっくり遊ぶボルカ 羽ばたいても飛べないから暁の空に 歌っていよう 君はいつだってその目を濁らせ 鍋 の中をかき混ぜていた 頼んでないのに季節は変わって 考 え事はもう忘れちゃった この海の向こう側に何があるのか 小さな身体の端から端までを繋いで アンテナにして 感じたい 夕闇の中でひっそり歌うボルカ あの蝋燭の灯が落ちてもあなたが帰 るのを待っている 冷えきった身体は東の風に晒されて 悲しみ 妬み 憤り 喜び 愛しみ 全てひとつになる 夕凪の中でゆっくり踊るボルカ あの蝋燭に火を灯してあなたが帰る のを待っている さあ 羽を広げて大きな声で ボル カ 飛べなくても責めやしないよ暁の空 に歌っていよう あなたが帰るまでは