海の匂いがして2人は目を覚ます 窓を開けては耳を澄ませる 汽車は北へ向かう 気づけば左手に雪解けの感触 狭いトンネルを抜けたのなら そこは新世界 長い冬を超えて夢を見せておくれ 眠たい目をこすっては 身を寄せた 海は僕の中に静かに語りかけた 「次の場所まであとどのぐらい?」 線路が続くよ 君は黄昏てうつむいた 愚かと言われてもいい 今はもう帰れない旅の半ば 長い冬を超えて夢を見せておくれ 冷たい手を重ね 神様こんな僕らを許してよ 北の向こう側へ そこには何がある 奴は知っている シー・セッド・アバウト・ユー