ゆらゆらゆれゆく 潮騒の静かなる波間を縫って ふわふわ漂う 細粒の琥珀色を摂る 幽冥の透目の藍へ その鮮度も地下に覃びて如くほど 瞬けることを報すように 大海原 溢ち零ちて 沫上げる水面入り 目映く飛び込める 水鳥の群集をも そうして瀛を流れた 端で礑と覚る湮みが 硝子色の透明を 鵠い碧の太陽に 水越し直接に 深く潜む珊瑚の手が 生命を抱けていた 太古からの何世紀をも 押並べ 瀬を遠く觀ては ゆらゆらゆらめく 泡沫の不規則な狼煙が 結って ふわふわ漂う 気泡が五体を撫で征く 簾を滑る気孔を感じ その先途は直に見えぬ地脈の 湧き出る鉱物を釈かし昇る 溟 宙の下 音の舌 飛び交って 鯨の快哉の汽笛が亘る韻で 群れに揉まれ垣間見た 辯る中に見えぬ結びが 涯の没い暗闇で 湫く聳ゆ胎動に 身躯へ直接と 響き巻くその温度を 生命と慈しんだ 匯り廻るその連鎖を 押並べ 瀬を夐くして 流れていた 水中の美影たる窕さに癡れる 僕は坐に ずっと そうして 底の莫い曖さに 祗 僕は淋しむ そんな僕を宥める唄 我が子を愛しむ罔象の唄が 藍先途に嬰れた琴線と共に 溟を流れて 汐の流れへと引かれて 人魚となったように泳ぎ合った 大群から 嘉誉れた戴天の 日の光が射した煦みが 洋の底で仰ぎ見た 緑青の輝きが 宛ら大地たる僕の還る場所だと そうして力が抜けた 安堵腑を浮力が引き 押並べ 瀬を早み見て 泡と俱に 溟 遠退いて 水宝玉 僕を矚て 溟みへ点となって 消え入って月影の身 溟 瞰降ろして 水宝玉 僕を瞻て 水面に近づいて 拡がる肺胞から 大海原 瑞の上 冷やし撫でる汐風が 小さな僕を手に 乗せるようで穏やかな 大海原 瑞の上 澹かに鳴る汐の音 夕陽が沈む陰 深海の宝玉を矚た
