青空の下で 仰ぐ 仰ぐ 八月の浜辺 磯の匂い 今頃、元気かな。 「昔」は「思い出」の中 教室の窓から見た風景も 嗚呼 風が吹いて 焼けた肌を見つめる 記憶の欠片を探して 嗚呼 カブトムシも 浴衣姿の君も 心躍らせてくれたよ 走り出す僕は 疲れ知らず どこまでも長く 続く 続く 終わらないはずだった 終わらせたくなかった 寒すぎる教室で 蝉の声が響いた 手付かずの絵日記は 遠い記憶の中に 嗚呼 時は過ぎて 駆けた道を見つめる 記憶の欠片を探して 嗚呼 風が吹いて 焼けた肌を見つめる 入道雲を切り取って 嗚呼 時は過ぎて 枯れた花を見つめる 僕だけの夏を探して