夕立が降り始めた 雨宿りは慣れたもんだった 誰もいないここ以外の 別世界に思いを馳せて 避けていたクラスメイト 彼女か何かできたようで はにかんだ視線の先には お化粧が眩しい顔があった 今年は、梅雨が遅いようだ。 サイダーがはじけた夏の日 今はまだ 今はまだ さよならなんて 言わないよ 言えないよ こぼれ落ちていく夏 すきなこと すきなこと できたらいいけど。 「苦しいよ」って言いたいけれど うつむく君を遠くで 眺めるだけでした めずらしく風邪をひいた 目の玉の奥がねじるような 久しぶりの感覚が 布団の中の僕を襲う夜だ 今年は、熱が下がらないな。 サイダーがこぼれた夏の日 今はまだ 今はまだ さよならなんて 言わないよ 言えないよ 微笑みを見るまで すきなこと すきなこと できたらいいけど。 「苦しいよ」って言いたいけれど うつむく君を遠くで 眺めるだけでした、だけでした 夏が終わる前に 伝えたいこと 今はまだ 今はまだ さよならなんて 言わないよ 言えないよ こぼれ落ちていく夏 すきなこと すきなこと できたらいいけど。 「また今度」じゃなくてその前に もっと近くで 話したいことがあってさ、