約束どおり 迎えに来たよ 雪どけの駅で 泣き笑いした 線路のそばの 古いアパート 電車が通るたび 窓がふるえる 押し入れの奥に ギターをしまって 小さなこたつで 肩を寄せあう 給料日には 安いワインで 乾杯したね 欠けたコップで 四畳半の春 窓をゆらす電車 ひとつの毛布で 夢を半分こ なにもなかったけど すべてがあった 夜ふけにひとり ギターを弾く背中 届かない夢を ため息で数えた 大丈夫だよと 言えなかったけど 重ねたきみの手 あたたかかった 喧嘩した夜も 背中合わせで 同じ毛布に くるまって眠った 四畳半の春 窓をゆらす電車 ひとつの毛布で 夢を半分こ なにもなかったけど すべてがあった あれから何度 春が来ただろう 広い部屋に 暮らしても今も 思い出すのは あの窓の光 四畳半の春 窓をゆらす電車 ひとつの毛布で 夢を半分こ なにもなかったけど すべてがあった なにもなかったけど すべてがあった 電車の音が 遠くなっても 四畳半の春
