さあ座って 風が冷たいわ 熱いのを なんでもいいから ネクタイゆるめて ガードの下 電車が通るたび 揺れる裸電球 朝はいつもの 電車に乗って 行くところなんか ないのにね 妻には まだ 言えなくて 公園のベンチ 寒かったでしょう 湯気のむこうで 泣いたって 誰にも 見えやしない 熱いうちに おあがりなさい からしが 目にしみる 湯気のむこうに 明日がある この屋台もね 昔は 店だった 女将さんにも あったんだね つぶしたのは わたし 笑ってるけど ちくわぶの 味が しみてる 転んだって いいの 転んだままじゃ おでんも 冷めるわ 笑って しまった 湯気のむこうで 泣いたって 誰にも 見えやしない 熱いうちに おあがりなさい からしが 目にしみる 湯気のむこうに 明日がある ごちそうさま いくら 玉子は おまけよ 家に 帰って ほんとのこと 言いなさい あったかいうちに 湯気のむこうに 帰り道 電車の 音が する 熱いうちに いってらっしゃい からしが 目にしみる 湯気のむこうに 明日がある またおいで 今度は ふたりで 湯気のむこう
