悪い夢を見たような 曖昧な不安に 這いずり回ったような シーツと汗と虫の声 さざめく夜にさよならをする 凪ぐ朝との温度差 未だに照れくさくなる 喉元過ぎればなんて言っても 張り付くこの熱は忘れられなくて 床に散らばる 言葉を集めてできた 僕のこの小さな 未完成のストーリーと お膳立て済みのリスナー 知ってた 辛かったよね でも弱い僕は 気づかないふりをして 目を逸らして逃げた 「ごめんね」言えた言葉 届くあてもなく 夢の中でもいい 聞いてほしい これからのことはまだわからない 高貴に咲き誇る白い清純の花 あれもこれも周りを見れば 陽の光を浴びて輝いていた 焦らなくていい だってこんな距離くらいなら 僕の早くない脚でも追いつくさ またすぐそこで会える 涙が溢れてく 弱い僕の中に 優しいその声が今もこだまする こんな世界に咲いていた白い花 手を伸ばしてみて 知ってた 辛かったよね でも弱い僕は 気づかないふりをして 目を逸らして逃げた 「ごめんね。いや、ありがとう」 伝えたいから 夢の中でもいい 聞いてほしい