何処を目指してる? ナビも持たず薄暗い街で 朝家を出た時に 向かった方角はどっちだった? 赤色に気付けない寂れた交差点 立ち止まれた頃は前を 向いていたのに 日々一歩一歩進んでいくだけ 歩みを止めてしまうのが怖くて ずっと一途を辿った道に 足跡は残ってた まだ暗い道の上 疎ましい少しの飢えと 足の疲労感で自分の存命を知った 何処を目指してる? そんな愚問がこだまする ゼブラ柄地面の剥げた白い塗装 蝕んだ汚れに幾度と 邪魔されたとしても あとちょっと数歩進んでみたら 掴めるものがあるって信じてる 一歩一歩躓かないように 足元ばかり見てた 少し傷んだ靴 空は暗く昇らない陽に 希望抱いた出発前の黄昏 あんな感情はとうに忘れ去った まだ夜は深いまま 日々一歩一歩進むことを “歩み”と呼べるのならもう 迷わない きっといつか夜が明けたら 足跡は照らされる ずっとただその日まで…