朝起きて窓を開けると その雨は庭に降っていた 少し冷たい今朝の空気 もう一度ベッドにもぐりこむ 表通りのエンジンの音も 雨粒の歌に包まれて 雨はいつもと違う 雨は虚ろな景色 雨は君の優しさ 落ちていく雨垂れには花 花が映る 訪れる朝の光に 夢の続きを見失った 雨降りの街を歩いてみると 行き交う人々も物憂げで 今朝からずっと同じリズムを 雨粒の歌は街に刻む 雨はいつもと違う 雨は虚ろな景色 雨は君の優しさ 落ちていく雨垂れには花 花が映る 雨降りの街はまるで六月 紫陽花の花がよく似合う 道ばたにできた水たまり 低い方へと流されて 雨はいつもと違う 雨は虚ろな景色 雨は君の優しさ 落ちていく雨垂れには花 花が映る