そう 握っている その拳 開いてごらんよ? ちょっとずつ ゆっくりと そう ちょっとずつ そう 瞑っている その瞳 開いてごらんよ? きっとまた 僕の顔も はっきりと 見えるから ほら 春の陽が差すよ 時 止まった部屋から 今 君の欠片が ほら 溢れてゆくだろ そう 閉じている その口を 開いてごらんよ? 何処からか 耳すましてる 待っている 人がいる 外 春の嵐吹く 時 止まった部屋から この世界で一番 ちいさな声で歌ってる ああ 草臥れて 横になる 沈んでゆくだけ 愛や希望の歌なんて 聴きたくない 外 春の嵐止み 時 動き出す部屋で この世界で一番ちいさな声で 歌ってる