ひとり 海を見ている 雲が流れる カモメ飛んでる まるで 打上げられて 干涸びかけた 魚のように ずっと 腰掛けている 春の浜辺の 日が暮れてゆく Ah〜 変わらない その風景で 変わりゆくのは 私ひとり Ah〜 あれから どれくらいの時間が 過ぎたのだろうか? 歩いても歩いても 誰も居ないこの地 この世界 生き残っている人類は 私だけなのだろうか? 誰もいない浜辺を 茫然と歩いていたら 小さな子どもが乗れるほどの 大きな大きな亀の亡き骸が 波打ち際に ポツンと打上げられているのを 見つけて 思わず涙が溢れてきたんだ… ひとり 海を見ている 雲が流れる カモメ飛んでる 変わらない その風景で 変わりゆくのは 私ひとり