特別になった僕は何点だって 草原の途中 背中の声が刺さる 雨の迫る夕暮れ6時前 部屋の隅で思い出が抜けて 灯台だった僕らの観測所で 海の見える屋上に椅子を出す 25時の浅瀬で待ちあわせ 君のカメラで 形を映して 大きな波で深海の底へ 赤い目は貝殻をみてる やけになって騒ぐ仲間を置いて 背泳ぎで泳ぐ遠く向こうの喧騒 内側に張り付いた秘密をあげる もう少し待ってそのままで ここにいて 珍しいままでばらばらになれば 君と同じ夜の中 ファインダーを覗く君の周りで 鳥たちが騒ぐ夜明けを告げる群唱 無くしたもの全部ごまかしてあげる 作りものの 足でこれからはそれらしく 曙光に刺され粉々になれば 1つ同じ影の中
