曇った空 回るトンビが 流線形描いて人々の方へ 気づかない間に近づいている 波に飲み込まれそうな防波堤 「やったほうがいいよ絶対」 砂に手を埋めて 柔らかな世界を確かめあった 強い風 眠たい ここにいたいよ やがて潮が満ちて 靴をさらっていくさらっていく 浜辺で拾った棒を 欲しがるままでいたいの 君が放り投げた後の水紋 膨らんで消える 3歩後なぞる足跡 どこまでも続いてるようで 突然の雨 足は砂まみれ 落とす間も無く駆け込んだバス停で 横なぐる雨ぼうっと 話しあうこれからを ふざけて大声で笑う 聞こえるように 気づいたら 夕立はすぐに去って まるで故郷に帰るように 海へ海へ走っていく 君は間違ってないよ 何一つも悪くないよ すぐに夜が満ちてふたりは 分からなくなっていく 遠い街 ゆらめく光の粒 夜の港には優しくなぞる 風の音だけ 時刻表映したiphone 明るくって目が痛いよ きっと本当は帰らなくても いいはずなのに
