薔薇薔薇薔薇 毒に塗れて 薔薇薔薇薔薇 漆黒の闇 薔薇薔薇薔薇 赤く染まって バラバラバラ 会ったその日から 心奪われて 貴方の瞳は ワタシだけ見てた ささやく声 音に紛れて ふたりだけの秘蜜事 増えていく度に トクベツな存在に なれるような気がしてたのに そしてその日から 甘い甘い蜜を吸うような 日々 はじまって ダケドドコカナニカ欠ケテル 堕ちた穴で 泥に塗れて 熱った身体はいつも 貴方を求めて 空っぽな日常に 花を添えてくれてたのに 好きだって言ってたのに 嘘つき、嘘つき 「お前だけだよ」って 抱き寄せてくれた貴方からは 今日もまた違う香水の匂いがした いつの日からか 使う絵文字が変わって 連絡のとれない時間が長くなって 時々吸わないはずの 甘いタバコの香りがするの 面倒くさい女だって わかってて抱いたのなら 最後まで責任とってよね 今日も仕事って言ってたけど 知ってるんだ 今何処で誰とナニしてるんだよ 薔薇薔薇薔薇 毒を吸わせた 薔薇薔薇薔薇 棘が刺さって 薔薇薔薇薔薇 赤く染まった バラバラバラ ワタシは貴方だけに咲いてたのに ぐしゃぐしゃぐしゃ 吐息交じりで ぐしゃぐしゃぐしゃ 部屋の片隅 ぐしゃぐしゃぐしゃ 頭抱えて ぐちゃぐちゃぐちゃ 塗り潰した思い出だけが 見たこともない色に染まる 鈍い音で引き攣りながら 深い深い眠りの中へ 羽をもがれたチョウのように ただひたすらに這いつくばり 月明かりに照らされ痛む 『貴方に出逢って、抱えた傷が。』 伸びた爪が 喉に刺さって 今宵も慣れたヒールで ダレカを求めて ワタシだけの秘密事 記憶の中で乱れ咲く サヨナラ