僕ら、夏を嫌った 満たされない 脱水症状 日向、探して咲いた 枯れかけ 朝顔みたいだ 青と誰かが言った 真っ黒な線画な世界で 戻れない今日を知った 瞬きくらいの藍だった 3ページ以降、真っ白 ほったらかした数学 終わりかけの夏を背に 名前 呼んでくれた 君の手に触れ、 永遠を願ってしまって 漫画みたいな奇跡を信じてた 時よ このまま夏に置き去ってくれ 今すぐ 世界よ 終われ 持ち主、不在の傘の群れ 無人の教室、漂う塩素 水彩 絵の具みたい 淡い綻び 二人遮った 分かってるよ 分かってないよ 分からないままがいいの 人に一つ線 足したくらいで 変わってしまうこと 見つけ出した 鏡の眼、通した世界で 愛を擦り減らす退屈に生きてた 僕たちのたちにさえ居場所のない 二人のままでよかった 何処へだってさ いける僕らなら 何処へだっけね 忘れちゃったよ 交わしたまたねの呪い 離したこの手 後悔で染まっていく 夏の暮れる匂い まだ覚えてるのにな 僕ら、色褪せて 諦めが癖になって 満たされない心に蓋しても 日向、探して散った青の種が 皮膚の下で常に咲き誇る 君の手に触れ、永遠を願った先で 漫画みたいな季節が生きてる だから大丈夫。なんて言えないけど 一人でちゃんと願える 今 世界よ 始まれ