錆色に染まりゆく街の空に 人差し指滑らせて足した飛行機雲 薄れて消えた 写真なんかには残せない 過ぎ去るいつもの景色 此の目に焼き付ける 嘘くさい言葉も 今日は止めにしようよ 取り留めのないくだらない話を ありったけ俺にくれないか 暮らしの中 増やした痛みと 減らした靴の底 乾いて捲れて剥がれ落ちた 瘡蓋とともに忘れ去って 空回りしてきた僕の言葉も 連れて遠くまで届くまで 空回りしてきた僕らの言葉も 連れて遠くまで鳴らしてくれ 枯れては朽ちてゆく 俺らの願いもすべて 遠くまで届くまで 遠くまで鳴らしてくれ