伸ばしすぎた髪は 嫌がるからもうしない いつからか僕の心に 一言多い君が住みつき 何気なく今日もまた 選んだ白いシャツは いつかの日「いいね、それ」って 珍しく褒められたシャツ 色違いで揃えて 照れ合ったハブラシも 寄り添いまるで あの頃の君と僕を見てるようで 捨てられないでいるただずっと今も もしもまだ…届くのなら… 間に合うなら… 無理だとわかってても 強がりで意地っ張りでも 決まって最後は 「好きだよ」って笑う君が 今も消えない ベランダ見下ろせば二人で歩いた街 駄々こねて譲らなかった 君のお気に入りの場所 カーテンには今もまだ 季節はずれの花が 描かれていて取り残されたまま なにも変われない 僕を映し出す あの日からずっと 誰よりもそばにいてと 泣きじゃくった 君を抱きしめたら 頼りないこんな僕でも 強くなれたんだ 例えもうこの瞳で君の笑顔 見つけだせたとしても それはもう知らない顔 好きだって伝えたら 「私も」って笑う君は 二度と会えない