夜の色は何だ 星の屑はどこだ ただ鮮明なそれを 僕は見たかったんだ 共鳴している風が 耳をかすめる その一瞬で歌って 吐いた言葉が散った 鉄塔の街が暮れる 電線の影を伸ばして この曖昧な時間が とても嫌いなんだ 衝動が脱ぎ捨てられ 夢や希望の跡も無く その残骸に足をうずめてしまっては 瘡蓋を撫でる日々じゃ変わらない 分かってるんだ僕は 分かってるんだ 沸き立つ血潮で染まる顔をぶて 夕立凌ぐ涙を拭け 光れ茜に架かる八雲の隙間で 割れる声が うなる声が やがて来る晴れを呼ぶ 瞼の玉水消ゆる水面で 揺れる月に 跳ねる命 綺麗な夜 幾千の星が飛び立つ 空に浮かぶ夜光虫 然う然う上手くいかない 朧げな景色の中で ただ透明な砂を何度も握ってた 何者にもなれなかった 心を曝け出すのも 諦めてしまったんだ このまま 朽ちるのか果てるのか 奪え自分を まだ見ぬ本当の夜空を その刹那が 幻想こそが 僕たちを繋ぐんだ コバルト透き通った その純度で 消える過去と映る未来 ここに立ってる 囲まれた闇を切り裂いて 道を照らす夜光虫 夜を待っていた この夜を待っていたんだ 僕は僕を待っていた 僕を待っていたんだ ただ鮮明なそれを 君と見たかったんだ 光れ茜に架かる八雲の隙間で 割れる声が うなる声が やがて来る晴れを呼ぶ 瞼の玉水消ゆる水面で 揺れる月に 跳ねる命 綺麗な夜 幾千の星が飛び立つ 空に浮かぶ夜光虫 夜光虫 夜の色は何だ 星の屑はどこだ ただ鮮明なそれを 僕は見たかったんだ