午前0時の部屋はそうだ 急に息苦しくなるんだ 膝を抱えて潜り込んだって 時計は進む 誰もいない水族館だ 曇りがかる水槽みたいだ 泡に写った自分だけが 見ている世界で沈んだ この集団性は本能 この順応性は才能 束になってかかってきたって 素性は知れる 早々に逸れてしまった でもそれで良かったなって 僕はあのまま呼吸 してたら 罪を重ねていたんだ 虚像が崩れる 本性の残骸を掴め 風立ち ヒュルリラ 羽ばたく 雲居の空を自由に 霞む轍を見下ろし 黎明に手を伸ばせば 強く 絶景 煌めいた 彼方に広げ地図を描いていけ 下弦の月を待った 明くる今日にも僕は待った 憧れていたんだと思う どっかで期待していた 晴天に触れたら 風薫る 時を知る 他人のふりして 興味ない 愛もない 此処にいない もう嫌なんだ ヒュルリラ 風待ち ヒュルリラ 鼓膜が震えた それが合図だ 波の鼓と重なる 南へ抜ける蒼穹の矢 風立ち ヒュルリラ 羽ばたく 雲居の空を自由に 霞む轍を見下ろし 黎明に眼を向ければ 強く 絶景 煌めいた 彼方に広げ地図を描いていけ ヒュルリラ 空へ 午前0時の部屋はそうだ 急に息苦しくなるんだ 膝を抱えて潜り込んだって 何も変わりはしないんだ