霞む背中に青ざめた顔 いなくならないでと喚き泣いた 草木、雨、排気ガスの匂いと 煙突、煙、八基の鉄塔 失くすことが怖いものばかり 失くしてから気づかされてばかり 終日引きづる悪い夢にも 怯えるだけで何も変えれない これは街のクロッキー ただの街のクロッキー 今にも落ちそうな空を仰ぎ 走る狭い路地の道を違え ミニチュアの駅に間に合わずに あたたかい雨が頬を洗った 失くすことが怖いものばかり 失くしてから気づかされてばかり 終日引きづる悪い夢にも 怯えるだけじゃ何も変えれない これは街のクロッキー ただの街のクロッキー 東に向かって歩き続けたよ 破られた扉 世界は狭かった それでも価値も意味もいらない場所 僕ら変わっても僕らのままだった もうずっと離さないよ もうきっと出会えないよ もうずっと離さないよ もうずっと出会いたくないよ