君の知らない夏服が増えていって 今年もクーラーを入れた 君の嫌いなトマトを買わない癖が 今も抜けないんだ あれから一度もご飯は炊いてない だなんて君には言えないな 雨だった晴れだった そんな日々だった バカだった好きだった 無駄に過ごした 眠って目覚めてただそこにいて 君が僕の日々だった 僕は知らない 君が住む駅の名を 次の人の髪型を 君は知らない 僕が本当は野球なんか 好きじゃないことを あれから何度か適当に朝帰りして 部屋着は散らかしたままで 年老いて寄り添って たまに罵倒しても つまずいて駆け寄って 呆れて叱って 一緒に憶えて一緒に忘れて 君が僕の夢だった 君は知らない 僕が本当は 掃除なんかできなかったことを 雨だった晴れだった そんな日々だった バカだった好きだった 無駄に過ごした 眠って目覚めてただそこにいて 君が僕の日々だった 日々だった