この手を離したなら 二度とは戻れなくなりそうで かぼそい指で 握りしめた覚悟 砂のようだ 何度も何度も言い聞かせる胸に 遠く雨音 あの子は今元気かな ああ ぼくたちに許されてる 青い時間の真ん中で 穢れてしまう命 ただ生きていたいだけだ わかってないよ、何ひとつ 常識を破り捨てて どこまでもゆけ 水の中にいるみたいだ この部屋にしのびこんだ 悪意に侵食されそうで 大げさなほど騒ぎ立てたりしてみた 疲れたんだ どこへ行ったら楽になれる? いつも 遠く足音 あの子は笑っているかな ああ 君のこと追いかけてる 白い狂った幻には 何もできやしない ただ生きていればいいよ 壊されないで、何ひとつ それだけは忘れないで どうか幸せで 幸せで じわりじわり近づいてくる 離れたくてもがき続ける どろりどろり冷たい記憶 絡み付いて消えてくれない あの日の君は、一つも悪くない。 嘘も恨みも構わない 君を守るためならば 覚えていて ああ ぼくたちに許されてる 青い時間の真ん中で おもちゃにされる命 ただ生きていたいだけだ わかってないよ、何ひとつ 憎しみを噛み潰して どこまでもゆけ