信仰の果て 無垢の願い 空のカップ、コーヒーを注ぐ 請われたとて度し難いな 都合の良い崇高な日々だ 均衡の枷 屑の気配 割れたカップ、逃避を望む あなたの言う「愛」とやらに きっと誰も気付きやしないな 満たされない 分かっていても 求め合う事を止められず あの日の残像がちらついた 酩酊、酷く伽藍堂祭壇 只管に縋っていても 残されるモノは失意だけ 拍手喝采が鳴って止まない 既存性を嫌った 祈りの声は遮音性の あなたの嫌悪に掻き消されていく 期限付きの崇拝が 新たな膿を生んだ 造られた神の幻想で 馬鹿を手招いてる 連なった疑念は構わずに 全てを赦して目を閉じた 綺羅びやかなアイオライト 止め処なく流る厭世の血 宛ら死んだ桃源郷だった 凄惨、鈍く光る生命だ 期待すら直ぐに消えて 掬われた足と軽蔑の眼 然れど喝采は鳴って止まなくて 今も天を仰いでいる滑稽な姿だ! 狂信はエゴの残骸さ 盲目な阿呆が神を殺していく 虚言吐きの終焉は なんとも無様な様相 救われぬ故の暴走で 何も見えなくなる 「惰性の礼賛は心地良いか?」 全てを無視して目を閉じた 一人で救いを待っている あなたの願いは届かないけれど 福音が僕を呼んでいる 遙か遠くへ行こう 祈りの餌食となっていく あなたをただ見ることしかできず 悲劇的な終幕は 存外、味気無かった つまりは神など僕達の 都合良い創造 愛憎も怒り後悔も 全てを愛して目を閉じた