生命の無い姫械の記念日 始まりは、そう 溶けるような恋だった これからは、白紙の未来図 誰も知らない世界を開いていこう 夢のような出会いをしました 電子の向こう、無機質な声だった 気も漫ろ 知ろうと思った 救われたような、 そんな気がしていた 今、貴女はここで何を思うのか? 繋ぐ歴史が追いつき始めた 最早嘘では済まされない 感情があったのだ 時は全てを過去にさせるから このまま何も消したくないなら 眼を閉じていないで! 「これだけじゃ足りない まだだ、足りない 歌い足りない」 それじゃどうすんだ? なら幸も不幸も全部引っ括めて この創造を世界に放つさ! 博愛だけが事実じゃないから 絶望だって語らうんだ そう出来るのが、“私”だから 言葉じゃきっと解らないよ 感じてみて、その奥の心象を 不確かな奇跡を願って その先へと時代を紡いでいく 消えていく道理も、その悲しさも、 遣る瀬無さも、 しょうがないもんな。 嗚呼、次へ遺らず 選ばれなかった 鮮やかな光放つアペンド もう、この声が届かないとしても 今もどこかで歌ってんだ それも含め“私”だ! 「これだけじゃ足りない まだだ、足りない 歌い足りない」 それじゃどうすんだ? なら幸も不幸も全部引っ括めて この創造を世界に放つさ! 博愛だけが事実じゃないから 絶望だって語らうんだ そう出来るのが、“私”だ。 「愛したい、君を愛したい 全て愛したい」 それじゃどうすんだ? もう仕舞い込んでた感情の全てを この創造と合わせて放つさ! 生命の無い歌姫の記念日 此処から先は君もどうだい? 今、時が動き出した。