皆、囚われてしまっている。 其々のエゴが、蠢いている。 もう、完成しない模造品と、 型落ちの歌が私を見ている。 ただ、純粋な、その、初期衝動は 何時からか、何もかも、 死んでいた。 今、此処で、筆を執る私とは、 誰の、何の為に生きているんだ? 下卑た頭で捻り出す答えは、 手垢の付いた駄作の気配。 詰まらない切り貼りばかりを 続けて、 何番煎じの、コピーの完成です。 穎才が跋扈する中で、 私の価値は如何ほどのモノか。 正当とは思えぬ格付けは、 私を評価しない… (醜い言い訳であるため、 以降割愛します笑) 情報の最小化により、 実力が出る、という言説は、 手放しで是とできるものでなく、 傲慢を生むことに他ならない。 “普通じゃない”ことを求めたが 故、 陳腐になった、尖りの芝居。 飽和してきた“衝撃の展開”も、 まだまだ、 味のするガムみたいですよ。 -提言- 我々が望む理想郷は、 何処にもないことなど、 知っていた。 なら、自分で作ってしまえばいい。 外野の言葉は、聞かなくていい。 例え、どのような結論でも、 私は創るしか道が無いの。 それでは、 実験を開始します。 嗚呼! 衝動のままに織りなす旋律 こんなはずじゃなかった!だなんて 次第に声は小さくなった。 匿名の中、埋もれていった。 後悔は脳に刻まれていて、 造花のような酷い作り笑顔だった。 もう、あなたもそうなっている。 この場に於ける解答なんて 誰もが、知る由も無いくせに。 皆其れを求めてしまっていて、 醜い人の業と言うべきか… また一人、現実を悟って どこかの世界が終劇、 幕を下ろした。 可哀想に。