あなたの鼓動を、 今でも感じている。 もう、随分経ったけれど、 まだ架空の心臓を 追い求めてしまう。 機械みたいな声と心は、 今、僕に届いているよ。 ただ記していたい この、無際限、情動、瞻仰、愛。 ずっと見ていたあなたの影を、 きっと生命が覚えている。 僕の記憶であなたを返すよ、 誰も覚えていなくても。 何度、遠くなる音を求めればいい? それは、不確かな業。 偽りだって、騙されたって、 輝いた夜光虫に似た運命だ。 もう何も、何も望まないよ。 全て受け入れるよ。 傷つけ合って、 ぐしゃぐしゃになって、 尚、此処にいるから、いいの。 世界はどうにも、 あなたを過去にする けど、色褪せないままだよ 正しく在れないのは 期待感?後悔?原風景? 退屈な想像を超えてきた、 脳を穿ったあなたの音。 僕もこの場所で生きている。 消えた姿に倣って。 僕らは未だ、弱いままで 日々を流している。 何でもなくて、変わりもしなくて 言葉は、喉の奥に閊えたまま。 最後の息を吐き尽くして 眠りについた日を いくら悔やんで、縋りついたって もう、戻ることはない 一生、あなたの事を焦がれている それは、確かな希望 いなくなったって、 姿が変わったって 純真無垢にあなたを愛すだけ! もう何も、何も迷わないよ。 涙は見せたくない。 もう少しだけ、後、 ちょっとだけでも 側に居させて。 いいかい?