例えばくだらない意味で 記憶が汚れてしまうなら。 スプーンの持ち方、祈り、共有、 長い髪を切るように。 子ども達は城を造る。 スカートを気にしながら君は、 首を傾げ、笑って、目を閉じる。 「わたし飼うなら でっかい犬がいいなあ」 真っ赤に燃えた、君の未来は? 小さな手をひかれ 動かない 森へ消えたら、 真っ白な もう君の顔を誰も 右手を掴んで 知らない。 祈るよ 忘れることを忘れ 逃げられるように、 血を流しても、 僕らだけで。 もう君の痛みさえ 分からない。 「誰も幸せになれない あげるよ全部 映画ね」 雑音を 「気付かないフリをしていた」 気が触れるまで 種を蒔いて、 「おまじないをかけたわ」 花を咲かせて、 「どんな?」 毒を消したい。 「大きな犬を飼う夢を見たんだ」