帯を結んで華やぐ 派手かな?と君が笑う 慣れない僕の結び目を めざとくもう一度笑う 襟足の隙間に 風吹きますように 装えば歩幅は 近づきますように 二人だった Juice and me 窮屈な僕らは夏の風情に どこか逃げてしまいたい 夕暮れに 言葉より雄弁に 湿った手のひらで話した 遠くへ ほら夏が終わる また一つ ほら夏が終わる 包装を終えて縮んだ ストローの脇に転がる あいつにもう一滴の 役目を僕はあげたい 歩き疲れたのを 紛らせますように 示し合わす『またね』が 叶いますように 二人だった Juice and me 窮屈な僕らは夏の風情に どこか逃げてしまいたい 夕暮れに 映える花模様に 着飾る君はとても綺麗だ 遠くへ ほら夏が終わる また一つ ほら夏が終わる 今日で つくづく知ったよ 履き慣れない 足元は 逃亡には向かない