逃れ 逃れ 急降下 朝も夜もない都会 カラスの群れが 怖くってしょうがない 誰も彼も同じだ 流行り廃り噛み砕き 白いTシャツしか 着れないティーンエイジ・ボーイ 明くる日の天気を隠したまま ギラギラ燃える太陽 焦がれ 焦がれ 人はその熱さに骨を溶かす いつか背中の傷も 消えていくけれども いくつになっても 親離れできない子ども 足音ばっかりうるさく響いて 足跡さえ 残らないアスファルトの街で 肩をすくめている のらりくらり立ち回る 奴の背中にピストル ぶっ放して始まったこのエスケープ 理不尽な正義に牙を剥く 生き様をつらぬいて 染まれ 染まれ 街も Tシャツも カラスの色も その気になったらどうにでもなるこ の世界 そして然うして 僕はカラスの坂をまた歩く いつまで経ってもビビリは 直らないけれど 焦がれ 焦がれ 人はその熱さに骨を溶かす いつか背中の傷も 消えていくけれども いくつになっても 親離れできない子ども 足音ばっかりうるさく響いて 足跡さえ 残らないアスファルトの街で 胸を張って生きる