8月も終わり 少しずつ涼しくなった 窓を開けたら そこに君の姿はなかった 暑い夏の日に突然 風とともに現れた君は 時間が経てば経つほど その姿は薄れていく 夏空が揺れている 陽の日差し今日も眩しい 風が息吹いてる 揺れ動く緑の木々たち その近くには必ず君がいた 夏の幽霊 五月蝿く鳴り響く 蝉の声、おとなしくなっていく 熱がこもったアスファルトの 匂いもしなくなった あの嵐のような激しい雨風も 君とともに去りゆく 路地裏に逃げていった君を 追いかけたら君が消えた 夏空が揺れている 流れてくる白い雲 風が息吹いてる 聞こえてくる川のせせらぎ 空気のように透き通った 淡い夏の幽霊 数えるほどしかない 君との日々の思い出は儚くて 夏空が揺れている (もう見えない君の姿 もう聞こえない君の声) 日暮れの時間,早くなる (もう僕は君を 見つけることすらできなくなった) 風が息吹いてる (存在が消えれば 記憶も時間とともに消えるだろう) 君の声も聞こえなくなる (でも僕は君のことを決して 忘れない) もう夏が終わりを迎える 同時に君も消えていく さよなら真夏の幽霊 いつかきっとまた 会える日まで ばいばい… Goodbye… グッバイ… 夏が終わる