泣きたくて、泣き叫びたくて… この慟哭に誰か応えて 傷だらけの僕は、 今日も行くあてもなく 誰かに頼ることもなく、 彷徨い続けて 気がつけば交差点のど 真ん中に立ってた ここで轢かれたら少し気持ち、 楽になれるだろうか? 張り裂けそうな胸の痛み 声に出したい心の嘆き 感情という名の爆弾が爆発しそうで 突然に降り出した雨は 今の僕には、 あまりにも冷たすぎた… 泣きたくて、でも涙が枯れて この痛み、洗い流せなくて… 土砂降りのこの雨の中で すべて洗い流せたらいいのに… 不安と恐怖に駆られ、 苦悩しつづける日々に 常に情緒不安定、 何もかも狂いそうで… ずぶ濡れの今の僕には 乾いた世界よりも湿った 世界の方がお似合いさ 常に何かに怯え、 逃げ隠れし続けて、 見つかられる度に僕は、 また傷を増やした 降り出した五月の雨が、 傷を染み渡らせる それがとても痛くて…痛くて… 堪らない! 叫びたくて、でも声が枯れて この痛み、吐き出せなくて… 降り出したこの雨だけが 今の僕を慰めてくれる… 雨が長いこと降っている あの鳥が飛ぶのをやめざるを 得ないように 僕も何かを諦めざるを得ないのか? 雨が上がり、空が晴れて、 希望の光が差し込んできたと 思ったら また曇りがかって、雨が降って、 僕を絶望の淵へと叩き込む それが今の僕の心を表した 辛くて、とても辛くて、 逃げ出したくて… でも何度背けても、逃れられない 泣きたくて、泣き叫びたくて… この慟哭に誰か応えて! 降り出した五月の雨が辺りを 水の世界へと変えていく いっそこの世界の中で溺れ 死にたい…