あれから何年が経った頃だろう 一つの報せが国中を駆け巡った 二日、いや1日。その僅かな時間で 総ての国民がその耳を疑った程 王は嘆き 王妃は泣き明かす 可愛いあの子が目を覚まさない 悲劇に終わりをもたらす救世主よ ここに集い その力を示せ 縛りつけられた 深い眠りから救いだして欲しい この鎖を引き裂いたのなら 永久の愛を抱いて 覚める事の無い 独りきりの夢 誰が鍵を解く 運命なら ここでキスをして 闇に堕ちた 薔薇の姫に 血の気を無くした青ざめた肌 消えそうな音を奏でる鼓動 悲劇に終わりをもたらす救世主よ ここに集い その力を示せ 縛りつけられた 深い眠りから救いだして欲しい この鎖を引き裂いたのなら 永久の愛を抱いて 覚める事の無い 独りきりの夢 誰が鍵を解く 運命なら ここでキスをして 闇に堕ちた 薔薇の姫に 涙だけが落ちる人形の様に 声も出せず暗い闇の中 薔薇の棘が光奪う 近付けない開かずの扉 覚める事の無い 独りきりの夢 誰が鍵を解く 運命なら ここでキスをして 闇に堕ちた 薔薇の姫に