ああこれは パラレルの中 僕の人生のひとつなんだろうか この手は 愛しい人の手や夢を 掴めると思ってた 全部嫌になって 布団にくるまって 世界と離れてサナギになった 髪とヒゲは伸びて 人が怖くなって 携帯電話の電源を切った カーテンからさす光と 小学生の笑い声が 心をまた締めつける 目を閉じて寝返り考える あの娘は 誰と生きて 僕の知らない朝を迎えているの ああ何も 変わらないで 僕はサナギになったまま カーテンから西陽が射す あの娘の笑顔を思い出す もう君はサナギじゃないと オレンジの真ん中声がする ああこれは パラレルの中 僕の人生のひとつなんだろうな 満月が僕をみてる 根拠はなくとも大丈夫だから あの娘の幸せ願い 僕は空舞う蝶になる