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悪魔の少年

Track by唄人羽

253
2
  • 2023.11.01
  • 3:51
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歌詞

悪魔の少年 薄暗い路地裏で硬くなったパンを 独りむさぼりながらあの城をみてる 何度も何度も石を投げられ 「悪魔の子」と呼ばれた 街の中を独り隠れながら 片目だけで生きてきた 生まれつきの右目を前髪で隠して 夜は森の中で月夜を見上げながら 片目の僕は星のぬくもりを浴びる 頬に伝う涙とつぶれたこの右目が 水面に映る度に自分を呪う言葉で 嗚咽を吐く 「なんで僕は僕なんだ!?」 気づくと独り言にメロディを 乗せていた 不思議な感じがした自分の声の音に さまよう森の中で独り唄を歌った まるで泣き声のように… 遠吠えのように… 月の明かりをまとい白銀の狼が 少年のその歌声に 導かれるようにゆらゆらと 静かに近づいてきた 少年はその狼の足を見つめながら 自分と重なる何かを感じて 微笑みながら手を伸ばした 「二人で眠ろうか」 誇り高き狼は一度は少年を拒む… 差し伸ばしたその手首に牙を立てた 不器用に歩く前足は 片方がちぎれている… 赤く染めて… パンのかけらをひとつ 君に分けてあげた 狼はその少年の右目を舐めてあげた 湖のほとり今日はここで眠ろうか モノクロのこの世界に彩りが広がる 「そうさ! 僕らはきっと寄り添って 生きてゆける!」 少年はその傷を撫でながら———

8曲 | 2023
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