ぬくもりの日々 木漏れ日が揺れる日はほら 君を枕にして眠る 捕まえた兎を焼いて 冷めたら君と分け合うよ 雨の日には街に忍び込んで 君の分も パンを盗んでは 森へと逃げて笑い合う 僕の潰れてる右目をそっと 舐めたんだ「くすぐったいな」 僕の初めての友よ 気高い三つ足の狼 闇の中を君だけが見てきた そのさみしさを僕にも 少しだけ分けてくれないかい? 孤独に生きてきた傷跡を僕が 撫でるよ 「こっちにおいで」 三本の足で飛ぶように 草原を駆け抜けてゆく——— 水たまり映る白い雲が 羽のように——— 神を呪いながら過ごした日々が 嘘のように晴れて生きてゆける 気がしてた———