眼差し 街中を駆け巡ったその噂はやがて まだ狼を捜す少年にも聞こえてきた 「狩人は狼と崖から 落ちたんだってさ!」 そんなはずはないよね… 君にあげた名前は翼と言う意味だよ 戻っておいでガルト… 強い眼差しで… 星たちが煌めく街の片隅で 溢れる想い乗せてメロディを 口ずさんだ 「さみしいよ…」 君のぬくもりが見つからなくて 手をのばす空へ——— 君の心の傷を癒せるようにそっと 歌にして贈るよ…強い眼差しに… その歌声に少しずつ街の人々が足を 止め耳を傾ける 少年を嫌ってた人々がその歌で涙を 流し讃え始める 君と僕の歌は翼のように空へ 街中で初めて…笑顔になれたんだ 右目の傷を隠さず少年は歌を歌う 「君にあげた名前は翼という 意味だよ」 君に贈る歌で泣かないようにそっと 「戻っておいでガルト… 強い眼差しで…」