口笛 追いかける夕暮れにまぎれて 甲高い声に溶け合う 瞼の裏の帰り道 赤茶け さびれたモノクロの裏通りに 不意に風がすり抜け 車輪の擦れる音が空に舞ってた 遠ざかり薄れてく記憶の中 鮮やかにしがみついて 僕を放さない 春風 予報も何もなく 僕のこの胸をかすめてった 突然のようで 懐かしくて アルバムの世界かのように 真に受けてしまいそうな程に 僕に触れてったその笑顔 誰かの元へ帰ってしまうのが 怖くて 抱きしめた 春風 君の匂いがしてた 虫の声 街並み揺らす夕焼け雲に 忘れ方も教わった 知らない方がいい事もあると 君の髪がなびく度 そんな事 頭の中を駆け巡るけど 春風 気圧差の谷間に 置き忘れて来た恋みたいだな 一瞬のようで 永遠のような 優しい稲妻に打たれて 春風 予報も何もなく 僕のこの胸をかすめてった 突然のようで 懐かしくて アルバムの世界かのように 真に受けてしまいそうな程に 僕に触れてったその笑顔 誰かの元へ帰ってしまうのが 怖くて 抱きしめた 春風 君の匂いがしてた 今も季節を告げるように