ほらね、もとどおりだよ。 相変わらず君がなぞる、 がらすの線。 ほらね、元通りだよ。 ばらばらも、いつの日か。 初めまして、僕が台無しにした光。 欠けた肌で君を歪める、プリズム。 誰も気づかない、 何も聴こえない、 いっそ、 溶かしてしまえば楽なのに。 まだ、 何度も、何度も繰り返す。 何度も、破片を繋いでいく。 何度も、何度も繰り返す。 感度も、彩度も鈍らせて。 ほらね、元通りだよ。 相変わらず君がなぞる、 硝子の線。 ほらね、元通りだよ。 ばらばらも、いつの日か。 わかんないよ、ごめんね。 魔法は今どこにいるの。 かくれんぼの続きはほら、 どうかまた明日。 誰もいない台所、 うざい夕陽と排水溝。 100円のクリームパンじゃ、 愛が何か暗記できない。 君の頬の線をなぞる。 僕が魔法になるから、 理由になるから。 話をしようよ、 とびっきり馬鹿げた事。 それは何よりも透明な光。 破片をその手に。