「だらだら 先延ばしにしないでいたら どんなに清々しかったでしょう」 季節のマガジンを揃えたが 「いつも通りで」 持ち込んだ書に目を落とす 間違っても唇に 触れてしまわないように 伸びて結んだ過去を切り落とす そこに爽快な風は吹く 見違える! あなたが1番綺麗な時間 を担う 薄い期待の「お似合いです」 鏡越し目を見つめながら あえての あえてのお世辞を 「ギラギラ生き 急いでいたみたいだから あんなに痛々しかった、化粧。」 季節のマガジン積み上がる影 「伸ばし、黒く染める」 冷凍したように目を閉じる お気持ちだけスキばさみ 落ち着かぬカラー 苦しい 商いには差し支えない仕草もう 褪せてくすんだ日々 染めてゆく 柔らかく毒は解きゆすぐ 流れる! あなたが1番尽くした時間 を知らぬ 僕は「ずっとお待ちしてます」 あと1回出会うためならば あえての あえてのお辞儀を 動き出す襟足 引っ張ってしまいたい 目を凝らし数えていた 距離や 肩まで掛かる時間 そして塞いだ戸を開け放つ そこに爽快な風は吹く 見違える! あなたが1番綺麗な時間 ジグザグな感情を 「ありがとうございます」 絡まって解ける恋ならば あえての あえてのお世辞を 嗚呼、あなたは彼方を見ているの