何も知らないはずで出会って ふたりだけの狼煙を 見つけてしまった 冷えた手はつかんだら離さないの そして目線は集い 僕らあとの祭り 誰にも言わない だってだって それは だってだって 振り向く表情がくすぐる 胸の奥の悲哀 言葉にできない だってだって それは だってだって ぼやけた橙色の街灯りが揺れる こんな日が来るとは思わない 君だけの視界と頬にふれる羽 うつらうつらと溶けていく身体は いかに現実的で夢みたいな疲労 まるで敵わない だってだって 君と だってだって 目が合いさえすれば 僕は浮かれていたのに 今もわからない だってだって 君と だってだって 地続きの異世界に迷い込んだらしい 透明な香りに結びついた色 時の摩擦を経て ただただ歪に煌めきを増すでしょう 僕らはいつまで だってだって 彷徨う だってだって 朝が来ても解けぬ魔法を 探しているから 誰にも言わない だってだって 胸に だってだって 仕舞う夜の放浪 あまりに美しく (だってだって だってだって) (だってだって だってだって) (だってだって だってだって)