Track by中田裕二
五月雨式の 誘いの挙句に 力技で押し切るつもりかよ 買い被るなよ お前の如きに 触らせるような肌じゃねえんだよ 誰それと寝たとか 数え切れないとか 量より中身さ 見せかけ野郎 そよ風ほどの 砂に散るほどの 記憶しか残らない ただの安物 それに比べて あいつは未だに 私の深いところで疼くよ 器用でもなければ したたかさもないが 今あるすべてを投げ打つ男 涙にうめき 押し殺す声を 遠くに居ても 聴きつける男 土砂降りの中を びしょ濡れの髪で 息も絶え絶え 駆けつける男 さみしい笑顔で 手を振った男