静かな海に雨が降った 季節の終わり消えた星を数えていた 気付かぬうちに濡れた靴が 乾くまで何処にも行けないだろう 名前も知らない街のなか 聞こえた合図 風が吹く旗が揺れる 小さな夜を飲み干した 形のないひかりだけを探していた 飛び交う鳥 空を切って 草臥れた羽根で自由を歌っていた 忘れてしまうんだ きっとすべてを こんなにも綺麗で 触れれば愛おしくて 通り過ぎる今日は 遠く過ぎた昨日は どんな色をしていた 思い出そうとしても 雨は止まないままだ いつも終わりは突然に 砂の城 波が攫って逃げた 追いかけるたび深くなって 足首に冷たい春が触れた 忘れてしまうんだ きっとすべてを こんなにも綺麗で 触れれば愛おしくて 通り過ぎる今日は 遠く過ぎた昨日は どんな色をしていた 思い出そうとしても 雨は止まないままだ 静かな海に雨が降った 季節の終わり消えた星を数えていた 気付かぬうちに濡れた靴が 乾くまで何処にも行けないだろう
