さくらのうた

歌詞

空を裂く暗雲は ぼくの大事な物を 根こそぎ奪ってゆく 慈悲もないこの世界 言葉にならないような 幾つもの出来事や 言葉に出来ないような 幾つもの想いの下 踏みしだかれる花よ 桜のざわめきは僕を 静やかにそっと見守る 何故だか喜べはしない この季節がまた巡る 出会いと別れ繰り返し ぼくは今日もまた生きる 思うは遠き人が見る夢よ 居なくなったあとに 『いい人だった』なんて台詞 言われたって嬉しくないような 気がするし 傷付き傷付けあったとしてももう 少しだけは お別れは少し先だったらなんて思う 咲きほころぶ蕾は 容赦なく地に叩かれ 拾われるものもあり 拾われないものもあるなんて 悟ってみたり 桜が芽吹く暖かな 想い出の数を数え 気付けば憂いの数まで 指折り数えていたり 両の手で受け止めそこなった 花びらに 少しばかりの ぼくは後悔を思い悔やむ 多く語らない人から居なくなった 気がするし 世の人たちみたいにくだらない捨て 台詞 吐きながら少しでも生きて行って 欲しかった いい人なんて言われやしない生き 方でも 居なくなったあとに 『いい人だった』なんて台詞 言われたって嬉しくないような 気がするし 幸せだなんて思えないような 結末でも さよならは少し先であって欲しいと 思う