気づけば いつもの迷うはずの無い帰り道 初めてみるような景色を過ぎ 空の青に黒が混じり 絶え間なく広がっていた 多分逃げてきたのだろう 無意味な地をどれくらい歩いたろう 目の前にある全てに対し 違和感と不信感を抱き 立ち尽くして 見失っていた一つの僕への根拠を 思い出してここから抜け出そう もう振り向かない誰かにすがる様な 無様な逃げ道は選びたくないんだ 投げやりな消耗品にさえ心惑わされ たやすく 踏み外しそうになっていた僕が 夜明けが訪れても 持ち続けていた疑問は 捨てるものなんて大して無いのに 規則正しく並ぶ小石持って 越えてきた坂を見てるだけ 通ってきた道を忘れたくないだけ つなぎ止めるのは 僕の未知への恐怖心 断ち切って弱さを知ればいい すぐに届かずに鳴り響いたとしても 歌い続けようと僕は誓ったんだ 荒地を裂いてどこまでも続く 灰色の夜明け 今は僕ら陽が西へ傾く時を待って 見失っていた一つの僕への根拠を 思い出してここから抜け出そう もう振り向かない誰かにすがる様な 無様な逃げ道は選びたくないんだ