寝息が頭をくすぐる 2人で眠ってたみたい 暗がり視界はまだぼやけて あなたは映らないや 目を凝らしても瞬きしても 見えないものばかりだな 少しだけ伸びた前髪も 首筋に実る甘い匂いも 知らない誰かになっていく そういうものなのかな 静かに閉じた瞼の裏では 何を見つめてるんだろう 少しひび割れたその口で どれだけ嘘をついたの? 問いかけても呼びかけても あなたは眠ったままで 近づいたり離れてみたり それでもピントは合わないまま ぼやけて見えなくなっていく そういうものなのかな 逆らえない強さで 吸い寄せられていく どうしようもないな なすすべもなくなって ただ見惚れていた 美しいその闇に カーテン越しに光が漏れ あなたの影を柔らかくする 見えなかったものに目を凝らし もう一度瞼を下ろす